Sing with Kids 歌おうこどもたちと、つなごう明るい未来へ

歌おうこどもたちと、繋ごう明るい未来へ。
日本を代表する女性アーティストとキッズのコラボレーション!
アーティストがセレクトした、こどもたちに伝えたい歌&オリジナル曲をキッズと一緒に歌い作り上げた、あたたかな歌。

Sing with Kids / VARIOUS

  • Sing with Kids
  • 2012.2.22 Release
  • VICG-60802 / ¥2,500(tax-in)
収録曲
  1. Wonderful World Beautiful People / Keyco, Leyona, bird, Likkle Mai, Mika Arisaka, PUSHIM
  2. Ob-La-Di Ob-La-Da / Mika Arisaka & The Sunshowers
  3. TRAIN-TRAIN / Keyco
  4. 手のひらを太陽に / Likkle Mai
  5. 一人の手 / Leyona
  6. Over The Rainbow / bird
  7. Wonderful World Beautiful People (CHILDREN MIX) / Keyco, Leyona, bird, Likkle Mai, Mika Arisaka, PUSHIM
  8. Ob-La-Di Ob-La-Da (SUNSHOWER MIX) / Mika Arisaka & The Sunshowers
  9. TRAIN-TRAIN (TRAIN MIX) / Keyco
  10. 手のひらを太陽に (SUNRISE MIX) / Likkle Mai
  11. 手のひらを太陽に (SUNRISE MIX) / Likkle Mai
  12. Over The Rainbow (RAINBOW MIX) / bird

こどもの未来を、笑顔を応援しようとスタートしたプロジェクト。
参加アーティストのあたたかな思いと、こどもたちのポジティブでまっすぐな歌声に、子育て世代の人だけでなく、聴いた人全てが幸せに元気づけられるようなパワーを感じるのではないでしょうか?
社会や経済の変化で、こどもをとりまく環境も大きく変化する中、家族の絆や子育てに注目が集まっています。こどもたちの笑顔は、こどもたち自身だけでなく、大人も勇気づけられ、癒され、元気づけられるもの。こどもたちの笑顔をもっと見たい! 彼らの未来を応援したい!そんな愛のこもったメッセージを、歌や音楽を通して発信していきたいと思います。CDには日本を代表する女性アーティストがセレクトした、こどもに伝えたい、心に残る日本と世界の歌のカヴァーとオリジナルソングを収録。全曲、こどもたちが参加し、アーティストとこどもたちが一緒になって曲を作り上げました。
是非一緒に、Sing with Kids!

SPECIAL ISSUE アーティスト対談

第2弾 (bird、PUSHIM、Leyona)

「Sing with Kids」リリース記念インタビュー第2弾は、bird、PUSHIM、Leyonaが登場! 偶然にも同じ99年にデビュー。お互いを応援しつつ支えつつ、約14年間、歩み続けてきた3人が話す内容とは? 気心知れた仲ゆえに濃厚な内容となったお話をたっぷりお届けします。

  • Photo : SUNAO HONDA
  • Interview&Text : NORIE OKABE
ライブで“大人の音”をふつうに浴びることが大事。

—— まずは、この作品に参加した理由などを聞かせてください。

PUSHIM— PUSHIM — PUSHIM (以下P) : 誰かと音楽を一緒に作るってすごく楽しいこと。しかも、この5人とはもう長い付き合いなので、この面子で歌うことにまったく違和感がなかったというか、絶対いいもんができるだろうなと思って。あとやっぱり自分も一昨年子どもが産まれたし、こういう作品に参加できるのはいいことやな、と。

Leyona (以下L) : 私も、まずはこの素敵なガールズたち(笑)。みんなと何かできるってことがすごく嬉しくて。テーマの“子ども”ってことで言うと、子どものころ聞いた音楽は大人になっても残ると思うんですよね。父がすごく歌が好きで、家でいつも歌ってるような人だったんですけど、私はそれを今でも覚えていたりするし。だから今度は、自分の歌を子どもたちが聞いてくれて、それが何かしらの形で残ってくれたらいいなと思って。

bird (以下B) : 私も2人とまったく同じ思いで、参加メンバーが自分にとって近い存在というのがすごく大きかったですね。みんなと出会ってからずいぶん経つけど、一人ひとり自分の個性を大切にしながらずっと歌い続けてる。そういう人たちと1枚形にできるのはとても嬉しいこと。私も子どもはいますけど、子どもたちと一緒に作品を作るのは初めてだったので、そこにもすごく興味があったし。子供たちには、まだ聞いたことのない素敵な音楽がいっぱいあるってことを、体感するきっかけになってくれたらいいなと。

—— “音楽と子ども”というテーマについてはどう思いますか?

B : 最近、ライブに二世代で来てくれる人が多いんですけど、親がライブに足を運ぶってことが日常になるといいなって。親がそうだと、子どももライブがすごく身近になって、またどこかにおもしろい音楽があるんじゃないかって楽しみになると思うので。

—— 世の中には、こんなにおもしろい音楽があったのか!と。

L : テレビだけじゃ伝わらないものっていっぱいありますからね。外に出て体感するって大切。

bird— bird — B : 爆音をドーンッ!と(笑)浴びる感じを味わってほしい。子どもからすると、ものすごく大人っぽい曲なのかもしれないけど、その音をふつうに浴びることが大事なのかなって。子どもって、もちろん子ども向けの歌も好きだけど、大人っぽくてかっこいい音楽にも無条件に反応するし。だから、音楽はあえて子どもの目線に寄らなくていいと思うんですよね。

L : それは私もすごく思います。初めはどんな音楽かわからなくても、なんかすごく気になる!っていう感覚が大事。私自身も、小学校のころ、父がザ・プラターズ「16 tons」の日本語版を歌っているのを聞いてすごく気になって、地元のホームセンターでCDを買ったのが始まり。そこからブラック・ミュージックを探求していって今があるんですよね。プラターズなんてまったく子ども寄りじゃないけれど、ビートだったり、メロディーで何かピンとくるものがあったんだと思う。だから、自分で自由に好きな音楽をピックアップできる環境があるといいですよね。クラスのみんなが聞いているから聞くとかじゃなくて。

子どもには、「あのステージに立ちたい」っていう憧れが必要。

P : 子どもには“憧れ”が必要やと思うんですよ。小さいときにステージで歌ってる人の姿を観て、かっこいいなとか、私もこういう歌を歌いたいなとか、そういう憧れがあるってすごくいい。子どもにとっては、ステージ上の人がめっちゃ神々しく見えると思うんですよ。私自身も小さい頃、こんなんなりたいって憧れを抱いたことから始まっているし。まず夢が持てるじゃないですか。音楽にはそういう力がある。あのステージに立ちたいっていう気持ちが将来を大きくさせると思う。

B : そういうふうに思えるきっかけの場が増えるといいよね。特に歌は、誰でもすぐ始められるでしょ。子どもと暮らしていて思うのは、音楽に触れるきっかけとして一番入りやすいのは“歌”なんだなって。楽器は練習しないとできないけど、歌は耳に届いた瞬間、意味がわからなくても口ずさめちゃう。ダイレクト。歌っていいなって改めて思いますね。

—— birdさんは、キッズ・コーラスの現場に立ち会ったんですよね?

B : カバー曲のときですね。私は子どもたちと一緒に歌うという経験がなかったから、コーラスのラインをまず考えて、現場ではKeycoさんにディレクションをお願いしました。ふつうにコーラス・ワークとして旋律を積んでしまったんで、ややこしい旋律とかあったんだけど、ものすごくスムーズに進んでびっくり。子どもたちが覚えるのも早いし、Keycoさんの指導がすごくて。「まずは聴く! そして歌う!」みたいな男気あふれる感じ(笑)。感動しました。

L : 私も、「一人の手」はコーラス・アレンジだけ作って、現場はKeycoにディレクションをお願いしたんですけど、やっぱり気心知れた仲だからすごく安心感があって。

—— オリジナル曲「Wonderful World Beautiful People」も、6人が気心知れた仲だからこそ実現できた曲なんでしょうね。皆さんは、前の人のパートのみ聞いて録音したと聞きました。

P : みんなのことを知ってるっていうのは、かなり大きかったと思います。全員の歌を聞かなくても、どんな歌い手さんかわかってる分、まったく心配しなかったというか。完成形を聞いて、「みんな大人やな」って思わずニヤッとしてもうた(笑)。いろいろ苦労も知ってるんやろうな、大人の女やなって。言葉数が多いわけじゃないけど、じんわり漂ってきて。

L : 確かに(笑)

B : 渋みがあったね(笑)

—— そこは大人の言葉でってことですね。

B : そうですね。子どもと一緒に歌う歌だからといって、大人が歩み寄ろうとすると、子どもが一番敏感に反応しちゃう。だからいつもどおりで。

L : わからない言葉があっても、それがひっかかる元になったりするかもしれないし、想像力を持たせるってことも大事なのかなって。

—— この曲には、PUSHIMさんのお子さんの声も入っているとか。

P : レコーディング・ブースの中で遊んでいたら、そのときの笑い声を「録っておきました!」って(笑)。子どもはひっきりなしに走り回って遊んでました。ずっとLeyonaが相手してくれていて。

L : 最初なかなか振り向いてくれなくて。でも、ふとした瞬間から仲良くなりました(笑)

思い描ける“Wonderful World”があるってことこそ素晴らしい。

—— カバーの選曲理由について教えてください。birdさんは「Over The Rainbow」。

B : この曲自体、日差しを浴びているっていうか、陽気というか、すごく輝いてる感じがして。それを子どもたちと一緒に歌ったら一層楽しくなるかなって。もともとはミュージカルの歌なので、ミュージカルに抵抗ある人にとっては、そこで線引きされちゃうかもしれないけど、アレンジが変わればこういう感じになるんだよってことも伝えたくて。鼻歌とか、口ずさむだけでもすごく立っている歌。それこそ歌だけで成立するってところが素敵だなと思って選びました。

Leyona— Leyona — L : 私の「一人の手」は、子どものころ何かで聞いた歌なんですけど、その記憶が最近になって急に顔を出してきて、ちょうどいい歌だなと思っていたときだったので。“一人じゃ何もできない”みたいな内容なんですけど、そういうことは大人になってからのほうがわかるのなって。シンプルな歌詞で、「本当そうですね!」っていちいち頷いちゃう(笑)。自分自身、大人になっても思い出せた歌なので、子どもたちにとっても心の中にずっと残る歌であってほしいなと思って。

P : 私は、今回オリジナル曲しか参加できなかったんですけど、個人的には自分もカバー・アルバムを作っていて、古い歌の素晴らしさをしみじみ感じています。きっと今の小さい子らが知らんような“いい歌”っていっぱいあると思う。そういう歌をカバーして新たなものにして、たくさん残していきたいですね。新しい歌だけ知っていて、「古い歌なんか知らん」なんて自慢にならないと思う。自分の心をリッチにするためにも、いい歌はリメイクして歌って、それを新しい世代が聞ける環境を残していけたらいいなと思ってます。

—— では、第1弾の3人にもお聞きしましたが、皆さんが思い描く“Wonderful World”とは?

P : ふと、海がきれいなところって思った(笑)

L : あぁ、きっと、そうやってそれぞれが思い描く「いいな」って場所なんだと思う。今、そう思えることってすごく大事。思い描ける“Wonderful World”があるってことこそ素晴らしい。

P : そうやね。海はね、よくジャマイカに行くから思い出したんやけど、ジャマイカは昭和っぽいんです。うちらが小さいころは、近所の人が叱ってくれたでしょ。ジャマイカもそうで、人との関わり合いって美しいなと思う場面がいっぱいある。大人になってそれに直面すると、自分の人生の中にもあったなって思い出すんですよ。助け合いが自然とできる。“Wonderful World”は、そういう世界じゃないかな。

B : うん、人との関わり合いで見出す何か、そういうものを感じ取れる場所がたくさんある世界だろうね。私たちの世代は、まだ「懐かしかったな」って覚えているけど、今の大都会に住んでいる子どもたちは、はたしてそういうことを感じて大きくなれてるのかなって思う。でも、これからそういう場所に連れていってあげることもできるだろうし、そこで何かを共有できたら、きっといい未来につながっていくんだろうなと思います。

第1弾 (Likkle Mai、Keyco、有坂美香)

「Sing with Kids」リリース記念インタビューの第一弾は、Likkle Mai、Keyco、有坂美香が登場! 同じ女性シンガーとしてリスペクトしあう3人が話すことは? 長年付き合いのある旧知の仲ということもあり、大盛り上がりで語りに語ったお話をたっぷりどうぞ。

  • Photo : SUNAO HONDA
  • Interview&Text : NORIE OKABE
「震災後、何に救われたかって、ほかでもない子どもの声」

—— なぜ「Sing with Kids」に参加しようと思ったのか、まずはその想いを教えてください。

Keyco— Keyco — Keyco (以下K) : 私自身母親で、今年10歳になる子どもがいるんですけど、最近、子どもも一緒に遊べる昼帯のイベントに呼ばれることが圧倒的に多くなっていて。せっかくだったらそういうときに子どもたちと歌って楽しめる曲を作りたいなって、実はけっこう前からあたためていたプロジェクト。私は発案者的な立場でもあるんですね。特に震災後の混沌とした状態のとき、何に救われたかってほかでもない子どもの声なんです。裏表のないピュアな声。あれはもう魔法ですね(笑)。今の日本にそういう声を届けられたら、きっといいパワーになると思ったし、それをこの素晴らしいシンガーたちと一緒に実現できたら素敵だろうなって。

Likkle Mai (以下L) : 私のライブにも、ここ数年、親子連れで観に来てくれるお客さんがすごく増えていて、音楽をとおして何か子どもたちに伝えていけることがないかなって模索している時期だったから、参加するのはすごく自然な流れだと感じましたね。今は心の豊かさが問われる時代で、形のないものに心をこめて豊かな感性を伝えるという意味では、音楽は最適なツールだと思う。そういう新しい価値観を伝えていきたいと思ったときに、共演者もみんな信頼できる素晴らしいシンガーばかりだし、これは間違いない!と。ガイダンスだと思ってます

有坂美香 (以下A) : 私にとって一番好きな音というのが、子どもの声なんですね。その声とずっと一緒にいたくて、2年前からThe Sunshowersというキッズ・クワイヤーを始めたんですけど、「Sing with Kids」はまさにその延長線上にある感じがして。小さい頃に体感した素晴らしいできごとって、大人になっても変わらず残ると思うんですよ。子ども時代なんてほんの短い間。だからみんなで一緒に歌うことの素晴らしさをもっともっと体感してほしい。この企画は、子供たちにとってそういう思い出が広がる素晴らしい機会だなって。それで、Sunshowersと一緒に参加することにしました。リスペクトするシンガー5人との共演も本当に嬉しくて。こんな顔ぶれめったにないですよね。

—— 美香さんのSunshowersを始め、皆さんは「音楽で子どもたちとつながる」という活動に積極的ですよね。Keycoさんは去年、静岡の野外フェス「頂」のステージでキッズと共演。

K : 総勢40人で、絵と音楽のトータル・アートを表現してみました。あと、3年くらい前からママDJたちと「PLAY GROUND」っていう昼間のイベントをやってて、そこでは子どもたちが私の歌に生のクラップ入れてきたり、ショーは大人なんだけど、自然とキッズを巻き込めるようなすごくいい空間です。

—— MAIさんも地元・国立でワークショップを開いたとか。

Likkle Mai— Likkle Mai — L : それこそ3.11以降の話。脱原発デモ「たまウォーク」で親子交流の場を実験的にやってみた感じですね。私は子どもが集う場でも、あえて自分の歌を歌うんだけど、「Likkle Struggle」みたいな社会的メッセージ・ソングでも、「あの“小さな闘い”の歌がよかった!」とか感想を伝えに来てくれてね。ああ、ちゃんとわかってるんだなって感じます。

K : 美香もキッズたちに大人の歌を歌わせるけど、そこがいい。子どもだからといって子ども音楽ばっかり与えなくていいと思う。

A : 私、子どもを目上の人のように尊敬しているんです。だから歌を教えるときも、子どもを子ども扱いしない。そこで信頼関係が生まれる気がします。特に今回のような“作品”となると、「子どもたち頑張ってるね、かわいいね」だけじゃダメなのかなって。ある程度のクオリティを保たないといけない。その気持ちもしっかり伝えれば、みんなすごく一所懸命練習してくれるから。

「みんなに愛され続けている音楽って、結局シンプルなもの」

—— Sunshowersは全曲にコーラス参加しているんですか?

K : そうですね。今回3人それぞれのキッズ・チームが稼動していて、私とMAIちゃんのところは、Sunshowers+ほかのキッズが参加している感じ。Keycoチームは、さっき話した「頂」のキッズたちにも歌ってもらいました。

L : うちは、自分の姪っ子や国立のキッズたちを誘って。Sunshowersは本当に歌が上手だから、最初ほかの素人軍団がすごく緊張しちゃってね。でも、みんながとっても楽しげに歌う姿を見たら、それに感化されてすぐに心を開いてた。歌うってことは楽しいんだ!って子ども同士通じ合うんですね。もうじーんときちゃって。

—— 子どもと歌う感覚はふだんと違いますか?

L : 違いますね、なにしろ気分爽快!

A : その日どんなに嫌なことがあったとしても、笑顔になれる。どうして自分が歌手になったかを思い出させてくれる感じがします。

L : 大人の世界のあらゆるしがらみ、体制から解放されてピュアな心をもらえるんですよね。まったく自分はいかにいつも汚れた世界を見ているのか、と(笑)。

K : わかる(笑)。何が素敵で何が素敵じゃないか、はっきりと見えてくるよね。後世に継承していきたいものはなんだろうって考えると、どんどん余分なものがそぎ落とされていく。

A : ずっと残ってるもの、ずっとみんなに愛され続けている音楽って、結局シンプルなものなんだよね。シンプルなメッセージ、シンプルなメロディー。

—— 6人で歌うオリジナル曲「Wonderful World Beautiful People」のサビは、まさにシンプルですよね。大げさじゃなく1度聞いただけで歌えちゃう。

K : あのサビはトータルプロデューサーのRAITAくん(ex.BAGDAD CAFE THE trench town)が作ってくれたんです。みんなが歌う順番も、1曲のドラマとして彼が考えてくれて。実際の歌入れはバラバラだったんですけどね。

L : 私は、Keycoと美香ちゃん、2人のパートだけ入ったものを聞いて作ったんだけど、まるでパーツが全部揃ってないパズルを完成させるような作業だった(笑)

K : でも、そういう状況の中で作った歌とは思えない(笑)。何度もミーティングしたかのようにみんなが同じ方向を向いているっていうのは、この面子ならではかも。これが今回集まってくれたシンガーたちの交わるところ、持っている輪の接点なんだろうね。

「みんな違ってみんないい。“ONE LOVE”」

—— それぞれカバーした曲についても聞かせてもらえますか? 選んだ理由など。

Mika Arisaka— Mika Arisaka — L : 「手のひらを太陽に」って曲は、すごく本質的な歌だと思うんですね。日本人が今までやってきた農業なんて、まさにミミズと共存しているわけだから。ミミズが落ち葉を食べて土壌を作って、人間の食べ物を提供してくれてる。生きとし生けるものは共存していくべきなのに、いつから人間のエゴでほかの生き物に迷惑をかけるようになったのか。震災以降、原発のことは特にそう思います。だから子どもたちに、動物だって人間だってみんな同じ生き物なんだよっていうことを伝えたくて。

K : みつばちとか、カエルとか、子どもたちがそのキャラになりきって歌ってるんだよね。本当かわいい。

L : そう、かげろうだったら弱々しく歌ってみたりとか。「かげろうってなあに?」って最初聞かれたけど(笑)

A : 私も「おけらってなあに?」って聞かれて、わからなくて画像調べちゃったもん(笑)。そういうのを音楽で知るっていうのもまた楽しいよね。

—— 美香さんは、ビートルズの「Ob-La-Di Ob-La-Da」。

A : この曲は、Sunshowersのみんなとライブで歌ったことがあるんです。今回はそのときと違うトラックで歌うってことで、同じ曲なのにオケが違うだけでこんなに雰囲気もコーラスも変わるんだよってことを体感してほしくて。実は英語を喋る子は一人もいないんですど、みんな発音がすごくきれい。それだけ子どもたちは耳が柔軟。英語で上手に歌えてるってことでみんなも自信がつくだろうし、子どもだからこそこれだけリズム感よく、きれいな発音で歌えるんだってことを伝えたくて。

—— Keycoさんの「TRAIN TRAIN」については?

K : 震災後、ものすごい勢いでブルーハーツを聞いてたんです。改めてヤバいなって。私的に、この曲はカーティス・メイフィールドの「People Get Ready」やボブ・マーリーの「Zion Train 」が重なる。“Zion Train”に乗り込もうっていうかね、自分の目指すべき神聖なるゴールに向かって心燃やしていこうっていう。“聖者になんてなれないよ”からのセクションを5歳の男の子がひたむきに歌うのを聴いて、現場で思わず泣いちゃった(笑)。中学生のときに出会った歌だけど、今も変わらず勇気付けられるパワーがある。子供たちにはぜひ知っていてほしい歌。

—— では、最後に皆さんが思い描く“Wonderful World”とは?

A : 一言で言ったら“共存”。いいことばかりじゃないし、なにごとにも二面性がある。だから、Beautifulじゃない部分、Uglyな部分も含めて人間が共存できる世界かな。

K : そうだね。子どもも大人も国籍人種も超えて、すべての人がWonderfulでありBeautifulであること。

L : みんな違ってみんないい。“ONE LOVE”です。

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