ムーミンの故郷 フィンランド

フィンランドは、日本に最も近いヨーロッパ。

フィンランド航空は成田、名古屋、関空ーヘルシンキ間を9時間30分で結んでいます。
ホノルルまでのフライト時間は6時間30分。フィンランドはハワイとそれほどかわらない時間でいけるヨーロッパなんです。
日本ーヨーロッパ間のほとんどの航空路はヘルシンキ上空を通過するため、ヘルシンキはまさにヨーロッパへのゲートウェイ。
フィンランド航空でヨーロッパ主要都市へ、その日のうちに到着する事ができます。
スウェーデン系フィンランド人の作家であり画家としても知られるトーベ・ヤンソン(Tove Jansson 1914-2001)が、1944年にスウェーデン語の雑誌「ガルム」で挿絵としてムーミントロールを登場させたのが「ムーミン」の始まりです。戦争の影響を受けてか、当時描かれたムーミントロールは「やせっぽちで怒った顔が多い」と言われています。小説としてのムーミンシリーズが出版されたのは1948年以降。日本をはじめとする世界各国で翻訳され、TVではアニメーションが放送されるようになりました。ムーミンと仲間達の魅力もさることながら、物語の持つ独特な世界観とユーモアは、性別、年齢を超えて世界中で支持されています。

フィンランドには、ムーミンファンにとって嬉しい場所が2カ所あります。作者トーベ・ヤンソンが自身の作品を寄贈し展示している「ムーミン谷博物館」、ムーミン谷を再現した夏期限定のテーマパーク「ムーミンワールド」

ムーミン谷博物館 ヘルシンキから列車で約2時間、フィンランド第三の都市タンペレ。市の中心部にある「タンペレ市立図書館」地下に、ムーミンファン必見の「ムーミン谷博物館」が併設されています。1986年、タンペレ美術館で「ムーミン展」が開催された後、原作者トーベ・ヤンソンが自身の作品をタンペレ市に寄贈、翌年「ムーミン谷博物館」としてオープンしました。館内には数多くの原画をはじめ、ムーミンハウスのミニチュア、世界約40ヵ国で翻訳されたムーミンの本の一部などが展示されており、見応えは充分。ムーミン谷博物館を目的にタンペレを訪れる人も多いそうです。

ムーミン・ワールド ヘルシンキから列車、バスを乗り継いで約2時間半。中世スウェーデン語「優美な谷」にその名を由来する小都市ナーンタリは、フィンランド南西部の美しいリゾート地としても知られています。その沖合に浮かぶ小さな島=カイロ島に、ムーミンワールドはあります。夏の間にだけ開園するこのテーマパークには、世界中のムーミンファンやフィンランド国内外からのリゾート客など、沢山の人々が訪れます。
小島に続く長い木の橋を渡り、森の中へ入っていくと、まさにそこは「ムーミン谷」そのもの。ムーミンの家やスノークの仕事場、ヘムレンさんの家など、どこかで見たことのある風景が現れます。ムーミンと仲間達も勢揃い。海岸でハーモニカを吹くスナフキンや、イタズラ好きの元気なミィに出会うかもしれません。このテーマパークは、ムーミンの物語と同じように、家族との心地よい時間、自然との共生、友情そして冒険をテーマとしています。自然の空間の中で、「ムーミンの世界」に触れ想像力で遊ぶ。フィンランドならではのテーマパークです。

フィンランドの歴史

フィンランドは、日本ではまだまだあまり知られていない国です。「北欧」の一国でなんとなく遠いところのようなイメージが強いようですが、実はロシアをはさんでの隣国、日本から一番近いヨーロッパです。
 ただ一口にフィンランドとはいっても、いろいろな顔があります。地域や季節によっても全く異なる体験ができます。
 また、サンタクロース、オーロラ、マリメッコやアラビア社等の北欧デザインや豊かな自然、など様々なキーワードで見ることができます。

四季があり・オーロラが見られるんです フィンランドは北に位置する国ですが、はっきりとした四季があり、手付かずの大自然が残っています。四季折々に姿を変えていくフィンランドの自然は人々の生活の一部でもあります。たとえ首都のヘルシンキにでもすぐ近くに自然があり、野生動物に出会うことさえもあります。「森と湖の国」と呼ばれる通り、どこにでもある森と湖。夏には真夜中の太陽、暗い夜には自然の神秘オーロラをみることができます。

フィンランドのオーロラ フィンランドでオーロラを観測できるのは、8月末から4月上旬まで、冬の間しかオーロラを見られないと思っている方も多いようですが、いがいにオーロラのシーズンは長いのです。オーロラは1年中発生する現象ですが、白夜の季節は明るすぎて肉眼で見ることができません。オーロラが見られる最低条件は、あたりが暗いこと、と空が晴れていることの2つ。オーロラは上空100キロ以上のところで発生するため、曇っているとオーロラがでていても雲にさえぎられてしまい、見ることができません。でも、天気は気まぐれ。いつのまにか雲が晴れてオーロラが見られることもあります。暗くなればチャンスがあるので、夕方6時ごろからみられることもあります。
オーロラは北の空から出てきます。大きなものになると、天空を横切る何本もの光の帯となることや、空が破れ、光が吹き出したかのような印象を与えることもあります。1回の光の乱舞は10分間ほどなので、見逃さないためにはこまめに夜空を見上げることが必要です。フィンランドでは高い山が少ないので、わざわざ平坦な場所へ時間をかけて移動しなくても、ホテルの敷地内から見ることができます。ただし人工的な明かりもオーロラ観測を妨げるので、ホテルの裏手など照明が少ない場所を選ぶのがよいでしょう。こぢんまりとしているラップランドのリゾートは、オーロラの観測に絶好の環境となります。

サンタクロースのすんでいる場所 フィンランドの北のほうにはラップランドがあります。
そうサンタクロースのすんでいる場所です。ラップランドにはサンタクロースの補佐官<トントゥ>の養成学校もあるんですよ。

冬から夏へ・夏至祭 一年で2番目に大きな祭りは、クリスマスからちょうど6か月たって、いつ果てるともしれない冬の夜が夏の白夜にとって代わられる頃に訪れます。夏至の日に祝う夏祭りは、特に暗い季節と明るい季節の変化の大きい北ヨーロッパでは、キリスト教がやってくる前の時代から大切な祭りでした。フィンランドの北部では、夏至祭には太陽が一晩中地平線上に浮かび、北極圏の幻想的な美しさが頂点に達します。
フィンランドでは夏至祭は都会を離れた田園の中で祝われる祭りですから、町や都市にはすっかり人がいなくなってしまいます。この祭りを田舎の、できれば水辺のサマーコテージで祝う伝統があるからです。夏至祭の間、町を離れられない人たちは、白樺やライラックの花を市場で買ってきて、少しでも田舎の雰囲気を出そうとします。夏至の日、白樺の木の枝で飾り付けた電車やバス、路面電車なども見かけられます。
夏至祭の夜は、かがり火を焚いてクライマックスを迎えます。本来、かがり火はフィンランド東部の夏至祭の催しだったもので、西部地方でかがり火を焚くのは、伝統的にはキリストの昇天祭と聖霊降臨祭、オストロボスニア(Ostrobothnia ボスニア湾沿岸地域)では復活祭の土曜日に行なわれていました。今日では、フィンランド全土で夏至祭のかがり火が見られますが、海岸沿いのスウェーデン語を話す地域では、メイポールに似た花やリボンで飾った夏至祭の柱が代わりに建てられます。
以前は、どの村でもその村特有のかがり火を焚いていました。夏至祭が村の祭りだったからです。ところが現在では、大きなかがり火は公共の場所でだけ燃され、それを見るにはチケットを買って会場に入らなくてはなりません。水辺で燃え盛るかがり火に加えて、白樺の木が立ち、民族衣装に身を包んだ少女達がいて、頭上には青と白のフィンランド国旗がはためいているのが理想的な夏至祭の光景です。夏至祭は国旗の日でもあります。白地に青十字の旗が白夜の空に誇り高くひるがえっている光景が、国中いたるところで見られます。